【書籍紹介】「サクッとわかる東南アジア」が、東南アジアの帰国生がICU高校や学芸国際の願書作成に役立つ理由

サクッとわかる東南アジア」と「An Essential Guide to Singlish」は東南アジアの帰国生がICU高校や東京学芸大学附属国際中等教育学校の願書作成をする際に役立ちます。

帰国子女枠入試専門コンサルタントの齊藤です。

さて今回は、東京学芸大学附属国際中等教育学校や国際基督教大学高校(ICU)などの帰国子女が多く在籍する国際校の願書内容についてお伝えします。

国際基督教大学高校(ICU)の帰国子女枠推薦入試と帰国子女枠9月編入試験では、自己PRカードを提出します。

国際基督教大学高校(ICU)の自己PRカード

1、国際基督教大学高等学校に入学したい理由: 日本語は900字前後

2、海外生活を通して学んだこと: 日本語は600字前後

3、諸活動の状況や実績について: 日本語は600字前後

2つ目の項目「海外生活を通して学んだこと」について書く際、自分がどのような国や地域に所属してきたのかを知っておくと、内容に深みが出て、ユニークな内容にすることができます。

そこで以前、願書を重視する自己PR型の帰国子女枠入試を受験するアメリカの帰国生に向けて、願書作成に役立つ書籍を紹介しました。

今回は、東南アジアに住む帰国生に役立つ書籍を紹介したいと思います。

東南アジアの帰国生もアメリカの帰国生と同じように、自分が滞在している国や地域について知っておく必要があります。

1、滞在している国や地域の特徴
2、東南アジア全域の特徴

東南アジアの帰国生は「1」だけでなく、「2」も知っておくと良いですよ。

なぜなら、東南アジアの国々にはそれぞれ独自の歴史や文化があり、また、それぞれが独自の発展を遂げてきていますが。

同時に、地域全体としての共通点や発展もあるからです。

滞在国の特徴を明確にするために、東南アジア全域の特徴も知っておくと、内容に深みが出ますよ。

そこで、滞在国の特徴と東南アジア全体の知識を得られる書籍を紹介します。

サクッとわかる ビジネス教養 東南アジア 監修者助川成也

・第1章: 東南アジアの社会経済

・第2章: 東南アジアの政治・歴史

・第3章: 東南アジアの各国事情

この本では、ベトナム、タイ、カンボジア、ミャンマー、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシアの特徴について分かりやすく説明されています。

また、東南アジア全域の特徴について、地域内の国々の関係性について、さらにアメリカや日本など地域外の国々との関係性も理解することができますよ。

サクッとわかる ビジネス教養 東南アジアの使い方についてです。

この本の内容を願書にそのまま使うのではなく、この本を使って願書を深みのある内容にすると良いです。

自身の東南アジア生活や自身が所属している学校やクラブなどが、この本の解説とどう関係しているかを考えるのです。

たとえば、30ページと168ページに東南アジアの言語について説明されています。

・30ページ 国ごとの言語と公用語

多くの国では、多数派民族の言語が公用語となっていますが、フィリピンやシンガポールのように、英語を公用語に含む国もあります。

大陸部の言語は、書き文字において主にインドの影響を受けていることが特徴です。

ただしベトナム語は、中国の影響を受けた漢字起源の言語で、表記はローマ字を使用します。

島嶼部の文字はローマ字で表記され、マレーシア、シンガポール、ブルネイと、インドネシアの一部はマレー語が共通言語になっています。

・168ページ インドネシアの日常語

インドネシア語は公用語なので、学校や職場で話されますが、プライベートな空間では、各民族がそれぞれの母語を話します。

マレー語をルーツにしているので、マレーシア人やシンガポール人とコミュニケーションも可能です。

上記の内容を自身の生活と照らし合わせると、何か気づきがあるかもしれません。

・マレーシアに住むことで、公用語となりえるのは英語だけではないということが分かりました

国際基督教大学高校(ICU)の自己PRカード「2、海外生活を通して学んだこと」の欄に、たとえば上記のような内容を書きたい場合、「東南アジアの言語」の解説は参考になりますよね。

こちらの書籍をしっかり読んで、深みのある願書内容にしてくださいね。

滞在国の知識を得られる書籍をもう1冊紹介します。

こちらは、シンガポールの帰国生に向けてです。

An Essential Guide to Singlish Talisman Publishing

・Singlish to English A-Z

・Greetings and Civilities

・Small Talk

・Shopping

・How to Bargain

・Getting Around

・Eating Out

・Food-Chinese

・Food-Malay

・Food-Indian

・Customs

・Festivals

シンガポールでは、英語とシングリッシュ(シンガポール英語)の両方が使われていますよね。

この本では、そのシングリッシュの使い方について説明されています。

また、シンガポールの食べ物、習慣や祭日についても記載されています。

たとえば、51ページに“Kopi tiam”について説明されています。

Kopi tiam Coffee shop

Example: See you for makan at the kopi tiam next door.

意味: 隣のコピティアムでご飯を食べましょう。

Example: Want to come join me and my friend at the kopi tiam in Balestier road? Have kaya toast. It’s very delicious.

意味: バレスティア・ロードのコピティアムに一緒に来ませんか?カヤトーストを食べましょう。すごくおいしいですよ。

シンガポールに住んでいる帰国生は、上記のような聞き覚えのあるフレーズをAn Essential Guide to Singlishの中から見つけることができると思います。

・シンガポール生活を通して、英語はその地域で独自の発展を遂げることを知り、また英語の多様性を学びました

シンガポールで生活する帰国生が、「2、海外生活を通して学んだこと」の欄に、たとえば上記のような内容を書きたい場合、この本からインスピレーションを得られるかもしれません。

シンガポールに住む帰国生のみなさんは、An Essential Guide to Singlishも参考にしてみてくださいね。

ところで私は14年間、マレーシアとシンガポールで指導していたので、バレスティア・ロードはとても懐かしいです。

バレスティア・ロードの文東記でチキンライスをよく食べました・・・。

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