月刊Pen100の「キーワードでひも解くアメリカ」が、アメリカの帰国生が願書作成をする際に役立つ理由

月刊Pen100の「キーワードでひも解くアメリカ」と「地図でスッと頭に入るアメリカ50州」はアメリカの帰国生がICUの願書作成をする際に役立ちます。

帰国子女枠入試専門コンサルタントの齊藤です。

三田国際中学の、2021年度帰国子女枠9月編入試験が、7月15日(木)に行われます。

・募集学年:  中学1年~3年
・募集期間: 7月1日(木)~10日(土)
・試験内容: 英語、面接試験(個人 英語と日本語のみ)

三田国際学園の2020年度帰国枠9月編入試験は実施されませんでしたが、2021年度は実施されます。

英語型編入試験を行う学校は少ないので、現地校生・インター生にとって助かりますよね。

三田国際を受験するみなさん、準備をバッチリ行ってくださいね。^^

さて今回は、国際基督教大学高校(ICU)の、自己PRカード「2、海外生活を通して学んだこと」のネタの集め方と書き方について、お伝えします。

先日、国際基督教大学高校(ICU)の自己PRカードの「2、海外生活を通して学んだこと」の考え方について記事を書きました。

国際基督教大学高校(ICU)の自己PRカード

1、国際基督教大学高等学校に入学したい理由: 日本語は900字前後

2、海外生活を通して学んだこと: 日本語は600字前後

3、諸活動の状況や実績について: 日本語は600字前後

「3」の欄は、比較的書きやすいと思います。

学校の勉強、スポーツや音楽、そしてボランティア活動など、これまでに自分が頑張ってきたことを書けば良いからです。

それに対して「2」を書く際は、工夫が必要です。

「2、海外生活を通して学んだこと」では、所属しているものや所属してきたものから得られた、学びや気づきなどを書くと良いです。

このとき、自分が所属しているもの、たとえば学校、スポーツクラブ、ボランティア活動などが、どのようなものであるのか。

また、学校、スポーツクラブ、ボランティア活動などは地域や国からどのような影響を受けているのか。

そのようなことを理解して書けると、内容に深みが出ますし、ユニークな内容になります。

そこで、「2、海外生活を通して学んだこと」を書くために、自分はどのような国やどのような地域に所属してきたのかを理解する方法をお伝えします。

今回は、アメリカの帰国生に向けて書きます。

まず、現在のアメリカに関する知識を得る方法についてです。

100のキーワードでひも解くアメリカ 月刊Pen2021年3月1日号

・アメリカの基礎知識

・アメリカ建国時から変わらない格のようなもの

・アメリカの現在のトレンド

・アメリカで変化している事象

この号では上記を理解するために、100のキーワードで説明しています。

以下が100のキーワードとなります。

1、基礎知識

・001 ジョー・バイデン

・002 245年の歴史

・003 歴代大統領

・004 地域の個性

・005 北東部

・006 南部

・007 中西部

・008 西部

・009 世界ナンバーワン

・010 星条旗

・011 連邦制

・012 人種構成

・013 キリスト教

・014二大政党

・015 アメリカ英語

・016 大統領の権限

・017 6つの時間帯

・018 警察組織

・019 グリーンカード

・020 訴訟社会

・021 先住民問題

・022 民主主義

・023 クリストファーコロンブス

2、暮らし

・024 アマゾン(amazon)

・025 エル・エル・ビーン(L・L・Bean)

・026 マックマンション

・027 タイニーハウス

・028 スターターホーム

・029 チャリティ活動

・030 ジェンダー

・031 美しさの基準

・032 デーティング

・033 ジェンダーリビールパーティー

・034 離婚率

・035 アイビーリーグ

・036 ディベート力

・037 性教育

・038 演劇

・039 ティックトック

・040 流行語

・041 ブックショップ

・042 返品大国

・043 チップ

・044 新しい働き方

・045 世界遺産

・046 アップカミング

・047 インフルエンサー

・048 日本人

3、エンタメ

・049 アメフト

・050 大学スポーツ

・051 ジャズ

・052 ビヨンセ

・053 メインストリーム音楽

・054 女性監督

・055 ネットフリックス

・056 A24

・057 音声メディア

・058 アカデミー映画博物館

・059 デジタル配信

・060 アジア系移民

・061 #Me Too

・062 EGOT

・063 アメコミ映画

・064 パブリックアート

・065 VR美術館

・066 最新建築

4、食と健康

・067 バーベキュー

・068 郷土料理

・069 ファストフード

・070 ミールキット

・071 ご当地ドリンク

・072 カリフォルニアワイン

・073 ノンアルドリンク

・074 肥満対策

・075 医療保険

・076 禁煙

・077 ヴィ―ガンメニュー

5、社会

・078 世界の警察官

・079 米中関係

・080 環境問題

・081 テロとの戦い

・082 実力主義社会

・083 大富豪

・084 貧困問題

・085 大麻解禁

・086 主要メディア

・087 全米ライフル協会

・088 BLM運動

・089 ポリコレ

6、テクノロジー

・090 ビッグテック

・091 企業都市ニューヨーク

・092 リテールテック

・093 フィンテック

・094 イーロン・マスク

・095 アメ車

・096 宇宙開発

7、ファッション

・097 ファッションデザイナー

・098 トラッドスタイル

・099 ポンパドール

・100 エバーレーン

これら100のキーワードに添えられている解説を読めば、現在のアメリカについてある程度理解できます。

また、これら100のキーワードを使って、「2、海外生活を通して学んだこと」を深みのある内容にします。

自身のアメリカ生活、自身が所属している学校やクラブなどは、100のキーワードから何らかの影響を受けているかどうかを考えるのです。

たとえば、「036 ディベート力」では、以下のように説明されています。

・036 幼少期から鍛えられる、徹底したディベート力

ファストフードの注文でさえ、肉の焼き加減、マスタードの量、ドレッシングの種類、ピクルスの有無など、いくつもの選択肢を突き付けられるアメリカ。

そのため自分の意見を持つこと、それを明確に伝えることが幼少期から習慣づけられる。

3歳児でさえ、毎朝登園時に先生と目を合わせて握手し「今日の調子は?」と聞かれるから、Yes/Noだけでない自分の意見が求められる。

子どもにとっては大権威の教師や医師にも積極的に質問し、納得がいかなければ突っ込んで話し合うようにしつけられる。

自宅からなにかひとつのものを持参し、それに関する情報をみなの前で発表する「ショー&テル」は幼稚園から。

人種や文化背景が異なる国だからこそ、人前で自分を印象づけるスキルが役立ち、他人の主張に耳を傾ける重要さを学ぶ。

校内クラブ活動の公式ディベートは2組の討論で、お題の賛否どちらに振り当てられても深く調べ、言葉で論理的に説得する、見応え十分の内容。

黙っていれば、意見をもっていない退屈な人だと思われる。

・アメリカ生活を通して、自身の意見を述べる重要性を学びました

「2、海外生活を通して学んだこと」の欄に、たとえば上記のような内容を書きたい場合、「036 ディベート力」の解説は参考になりますよね。

次に、アメリカ各州について理解する方法についてです。

・地図でスッと頭に入るアメリカ50州 監修者セイン・デイビッド 発売日2020年9月11日

こちらは、州ごとの特徴を2ページでまとめてくれています。

アメリカ出身の帰国生にとって、アメリカ全体のことだけではなく、自分が生活してきた州、頑張ってきた州についてもある程度理解しておくことは重要ではないでしょうか。

こちらは、国際基督教大学高校(ICU)の2022年度学校案内です。

・在校生人数759名: アメリカからの帰国生192名

ICU高校在校生の26%、つまり、4人1人がアメリカからの帰国生ということですよね。

合格者の4人に1人がアメリカ出身の帰国生ということは、実際はもっと多くのアメリカからの帰国生がICU高校を受けているはずです。

アメリカ出身の帰国生がたくさんいるということは、自分はアメリカのどこの州、どこの都市の出身であるとアピールした方が、埋もれないで済みますよね。

ですから、こちらのような本を使って自分が生活してきた州や都市について学び。

さらに登場するキーワードや解説を読んで、自身のアメリカでの生活や、自身が所属している学校やクラブなどにどのように影響しているのかを考えるのです。

オハイオ州のページで確認してみましょう。

地図でスッと頭に入るアメリカ50州からのオハイオ州のキーワード

・クリーブランド: オハイオの大都市「3C」のひとつ、ロックンロールの殿堂がある

・アーミッシュカントリー: ドイツ系の伝統的な信仰を守る人々が自給自足の生活を営む

・ビーバー戦争: ビーバーの毛皮を巡ってインディアンとフランスで争う

・オーバリン大学: 名門のリベラルアーツ・カレッジ

・マリエッタ: オハイオ最初の入植地

・シダーポイント: ジェットコースターが15基以上ある遊園地

・コロンバス: オハイオの大都市「3C」のひとつで自動車産業と航空産業がさかん、オハイオ州立大学、コロンバス美術館

・ポポー: カスタードクリームのような食感の果実、毎年9月のポポー祭が開催

・オハイオ川の水運: 鉄鉱石や石炭を運ぶ、水運によって指折りの工業地帯に発達

・トレド: 北西部の工業都市、マイナーリーグのマッドヘンズの本拠地

・シンシナティ・チリ: 地中海風のスパイスを用いたミートソース、注文方法は2ウェイ・3ウェイなどがある

・シンシナティ: オハイオの大都市「3C」のひとつでP&Gの本社がある、秘密組織「地下鉄道」の要所

・エネルギー産業: 原油やシェールガス

・スティーヴィン・スピルバーグ: 『ジョーズ』や『E.T.』などの映画作品

・トニ・モリスン: 『青い眼が欲しい』や『ピラウド』などの書籍

・著名人の輩出: 7人の大統領、エジソンやライト兄弟の誕生地

キーワードに添えられている解説を読めば、各州の特徴についてある程度理解できます。

・アメリカ生活を通して、多様性の素晴らしさを学びました

シンシナティ近辺で生活する帰国生が、「2、海外生活を通して学んだこと」の欄に、たとえば上記のような内容を書きたい場合、

「シンシナティ」の解説は参考になりますよね。

シンシナティはP&Gの本社があるため、世界各国から駐在員の方が集まってきています。

そのためシンシナティの現地校は多国籍となっていて、生徒で間の交流を通して、他国への関心が強くなっていくと思います。

「シンシナティ」の解説を参考にして、上記のような内容を加えれば良いですよね。

もちろん、Wikipediaなどのサイトを使って、アメリカや各州や都市について調べても大丈夫です。

しかし解説が長いことが多いので、読み疲れてしまうかもしれません。

・100のキーワードでひも解くアメリカ: アメリカ全体についてある程度理解できる
・地図でスッと頭に入るアメリカ50州: 各州や各都市についてある程度理解できる

どちらの本も解説が短く、わかりやすいので、自分はどのような国やどのような地域に所属してきたのかを理解するには便利ですよ。

アメリカに住む帰国生のみなさんは、参考にしてみてくださいね。^^

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